最も○○のうちの1つ

よくテレビなどで「最も○○のうちの1つ」という表現を耳にします。

「今、最も人気があるアーティストのうちの1人」などなど。

これ、日本語として大丈夫なんでしょうか。

「最も」というのは、他の何よりも勝る、唯一無二の存在のはず。

それが、たくさん存在しているのでしょうか?

例えば、100メートル走で世界で一番速い人は1人だと思うんですが、それが何人もいて、そのうちの1人なんて言い方ができるんでしょうか。

先ほどの「今、最も人気があるアーティストのうちの1人」も、調査の仕方や基準はともかくとして、世界で最も人気のあるアーティストは1人(あるいは1組)じゃないとおかしいです。

なのに、そのうちの1人って何?

1位の人が、たーくさんいるってことか。

「今、人気急上昇中のアーティストのうちの1人」とか、「今、特に注目を集めているアーティストのうちの1人」とかならわかります。

「最も」という言葉を使ってしまうと、他の追随を許さない最上の存在になるので、唯一無二じゃないと変でしょう。

ただし、「最も○○のうちの1つ」の「○○」の部分が、同列の集団や複数を表しているのなら別です。

例えば「世界で最も暑い地域にある国のうちの1つ」とか、「世界で最高齢の3人(同年齢)のうちの1人」など。

ただ、「最も」には「極めて」などという意味もあるから厳密には正しいなんてこともあるそうですが、テレビで「最も○○のうちの1つ」と発している人が、古語を由来とするその意味を本当に理解して言っているんでしょうか?

マスコミが発信する言葉は、「厳密に調べたら正しい」ことが重要なのではなく、「齟齬なく正確に伝える」ことが重要でしょう。

キャッチーなフレーズを使いたいがために、変な日本語を使わないでほしいです。

んー。ダメじゃん。

とどのつまり

東京湾にトドが出没したらしい。

ほぅ~。

私は水族館でしか見たことがありません。

そういえば。

とどのつまりの、「とど」って何なんでしょう?

海獣のトドが何かに詰まってるんでしょうか。

そんなアホな。

検索してみたところ、どうやら、魚の「ボラ」のことのようです。

え?そうなの?

ボラは出世魚で、最終の呼び名が「トド」だそうです。

最終的なことを示す意味で「トドのつまり」ということになるようです。

ほぉ~知らなかった。

でも、海獣のトドが何かに詰まっている状況を想像して、そっちのほうが面白いなぁと思ってしまいました。

んー。ダメじゃん。

メーンって…

よく新聞記事で「メインイベント」や「メインホール」などの「メイン」の部分が「メーン」と書かれているのを見かけます。

剣道の掛け声か?

以前はそんなことなかったと思いますが、ここ何年かのうちにそうなったのかな?

メインを英語表記すると「main」なので、「ai」の部分は「エイ」と発音するのが正しいはず。

だったら、雨のレイン(rain)も、レーンになるのか。

列車のトレイン(train)も、トレーンになるのか。

爪のネイル(nail)も、ネールになるのか。

痛みのペイン(pain)も、ペーンになるのか。

どうしても納得がいかん。

でも、手紙のメール(mail)も、本来の発音はメイルだけど、メールが一般的ですね。

まあ、本来エイと発音すべき「a」もいろいろあるし。

take(テイク、テーク)、make(メイク、メーク)、gate(ゲイト、ゲート)などなど…

メーンは納得いかないけれど、あまり気にしないようにしよう。

ん。それでいこ。

ノーモネ

USJのテレビCMで、最後に「NO LIMIT!」と表示されて、子供の声で「ノーリミット!」という音声が流れます。

って。

え?

ノーリミットとは全く聞こえん。

ノーモネ!としか聞こえん。

No Money!(お金がない)ってことか?

脳内補正しながら聞いても、ノーモネ!としか聞こえん。

私だけ?

NO LIMIT!と言ってることは間違いないはずなんですけどね。

んー。ダメじゃん。